競馬詐欺

【注意喚起】競馬予想サイト「ベストホース」の詐欺疑惑と実態を検証

ベストホース
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競馬予想サイト「ベストホース」(サイトURL: keiba-master.net)は、競馬の予想情報を提供すると称するサイトです。サイト上では「競馬予想歴○年のプロが多数在籍」「驚異の的中率」などと謳い、利用者に高額配当の夢を見させるような派手な宣伝が目立ちます。

しかし、こうした競馬予想サイトの中には悪質な詐欺まがいのものも少なくありません。ベストホースは本当に信頼できるのでしょうか? 以下では、特定商取引法に基づく表記や的中実績の内容、運営手法など様々な観点からベストホースの実態を検証し、詐欺の可能性について注意喚起します。

特定商取引法に基づく表記の内容と信頼性

ベストホース特商法

まずは法律で義務付けられている「特定商取引法に基づく表記」を確認します。ベストホースのサイト下部に掲載された情報によれば、以下のようになっています。

  • 販売業者(会社名):株式会社ARRIVAL
  • 運営責任者:佐藤 結斗(さとう ゆいと)
  • 所在地:東京都新宿区西新宿3-3-13 西新宿水間ビル6R
  • 電話番号:050-3126-4124
  • メールアドレス:mail@keiba-master.net

一見すると会社名や所在地がきちんと記載されており、形式上は法律を守っているように思えます。しかし、この情報から本当に信頼できる企業なのか検証が必要です。

所在地や連絡先の不自然さ

住所の「東京都新宿区西新宿3-3-13 西新宿水間ビル6R」は、レンタルオフィスやバーチャルオフィスの可能性があります。実在する企業であればオフィスの部屋番号まで公開するのは珍しいですが、詐欺サイトでは実態のない住所をでっち上げるケースも見られます。また、電話番号が050から始まるIP電話である点も気掛かりです。050番号は誰でも取得しやすく、所在地と結びつかないため、悪徳業者が問い合わせ窓口として使う例が多々あります。実際に電話をかけても繋がらなかったり、使い捨て同然の番号である可能性があります。こうした連絡先の不自然さから、会社実態に疑問が残ります。

ベストホースの企業名と代表者

株式会社ARRIVALという社名や代表の佐藤結斗氏について、インターネット上で信頼できる情報や実績が確認できない点も不安材料です。通常、実在する競馬情報提供会社であれば競馬関連団体への登録や他媒体での活動実績が見られるものですが、ARRIVALという社名は競馬業界では聞き慣れません。登記上存在する会社かどうかも不明瞭であり、表記されている情報自体が本物かどうか疑わしいと言えます。

特商法表記からの総合判断

以上のように、形式的には必要事項を記載しているものの、その内容には不自然さが目立ちます。所在地や連絡先から実在性を判断しにくく、会社の透明性・信頼性は低いと考えられます。特定商取引法の表記を整えているから安全とは言えず、むしろ形だけ取り繕って利用者を油断させようとしている可能性があります。

的中実績や宣伝文句は信用できるか?

ベストホースのサイトでは、毎日のように高額配当を「○○万円獲得!」とする的中実績がずらりと掲載されています。例えば、「川崎○レースで262万0350円獲得」「名古屋○レースで183万1050円獲得」など、驚くような高配当の的中報告が頻繁に並んでいます。

一見すると連日大勝ちしているように見えますが、果たしてこれらは事実なのでしょうか?

まず、常識的に考えて毎日のように何百万円もの払い戻しを得ることは極めて困難です。競馬の予想プロでもここまで継続的に当てることは不可能に近く、仮にそれだけの腕があるなら本人が馬券で大儲けできるはずで、情報を他人に安売りする必要はありません。サイトが主張する的中実績は、現実離れした誇張である可能性が高いです。

実際、ベストホースの利用規約には「当サイトの的中結果は提供に準じた金額にて算出した払戻金額を掲載しております」との記載があります。これはつまり、サイト上の「○円獲得」という表示はあくまで提供した買い目情報に基づいて算出した理論上の払戻額であり、実際に利用者がその金額を手にした証拠ではない、という意味です。自社の予想提供によってこのぐらい儲かったはずだ、と計算上表示しているだけで、的中実績とは名ばかりの演出と言えるでしょう。

さらに、的中報告が都合の良い結果ばかりである点も怪しさを増しています。外れた予想については一切触れず、当たった(ことにしている)ものだけを大々的に載せているため、サイト全体がさも高勝率かのような印象操作がされています。仮に的中実績が事実だとしても、外れた予想や総合的な的中率は開示されていないため、断片的な成功事例だけ見せられても信用はできません。

以上のことから、ベストホースの宣伝する「驚異的な的中実績」や謳い文句は信用すべきではありません。常軌を逸した高配当連発の広告は利用者を誘い込むための誇大広告・虚偽表示の疑いが濃厚です。

サイトのIPアドレスと系列サイトの関係

詐欺の可能性がある競馬予想サイトでは、同一の運営者が複数のサイトを名前を変えて運営しているケースが多々あります。ベストホースについても、サイトのサーバーやIPアドレスを調査すると類似のサイトが浮かび上がる可能性があります。

一般に、同じ業者が競馬や競艇など複数の予想サイトを運営する場合、近いIPアドレス帯や同一サーバー上に複数のサイトを置いていることがあります。これはコスト削減や管理の効率化のためですが、裏を返せばIPアドレスを手がかりに系列サイトを突き止められるということです。ベストホースのドメインを解析すると、同じサーバー上に他の競馬予想サイトや競艇予想サイトが存在する可能性があり、もし判明すればその全てが同じグループによる詐欺サイト群と考えられます。

実際、悪徳予想サイト業者は一つのサイトが評判が悪くなったり被害相談が増えたりすると、新たな名前でサイトを立ち上げる傾向があります。デザインや文言が似通ったサイトが複数見つかれば、それらは運営会社名を変えているだけで中身は同じと見てよいでしょう。例えば、ベストホースと酷似した作りのサイトや、住所や電話番号が微妙に違うだけの競艇予想サイトなどが同じIP上に存在すれば、それは同一犯による系列サイトである可能性大です。

今回は詳細なIPアドレス情報こそ割愛しますが、もしベストホースと関連が疑われるサイトを発見した場合、**「このサイトでダメだったら別の類似サイトに登録させる」**といった被害拡大の手口が予想されます。一つのサイトに見切りをつけても、別サイトで再び騙されてしまうケースがあるため注意が必要です。見た目や宣伝文句が似たような予想サイトには要警戒と言えるでしょう。

利用規約・免責事項に見る危険な条項

ベストホースの利用規約や免責事項を読むと、利用者にとって非常に不利な内容が多く盛り込まれており、注意が必要です。詐欺的手法ではないかと疑われる条項をいくつか挙げます。

  • 返金不可の明記:利用規約には「既に支払われた料金の返金は一切行わない」と明確に記載されています。どのような理由があっても返金しないという一方的な宣言であり、サービスに落ち度があっても利用者はお金を取り戻せません。正常なサービスであれば、何らかの返金ポリシーやクーリングオフ的な対応があるものですが、ベストホースは最初から返金拒否を打ち出しています。これは典型的な悪徳商法の手口で、利用者が泣き寝入りせざるを得ない状況を作り出しています。
  • 情報の正確性を保証しない:免責事項には「提供するすべての情報の正確性や結果等について一切保証しておりません」との趣旨が書かれています。つまり、予想が外れて損をしようがサイト側は責任を負わないということです。お金を払って予想情報を買わせるビジネスでありながら、「当たるとは限らないし損しても知らないよ」と開き直っているに等しく、サービス提供者として誠意に欠けます。極端に言えばデタラメな情報を掴ませても規約上は問題ないという逃げ道を作っているわけで、最初から利用者が損する前提のようにも見えます。
  • 損害賠償責任の全面放棄:利用規約中に「当サイトの情報利用によって生じたいかなる損害についても、一切の責任を負いかねます」との記載もあります。これは、提供情報を信じて馬券を購入して損しても、あるいはサイト利用中に何かトラブルがあっても、一切賠償に応じないという意味です。消費者保護の観点から問題のある文言であり、普通の企業であればここまで利用者を突き放すような書き方はしません。競馬予想情報という商品の特性上、「当たる保証はできない」という一文程度なら理解できますが、ベストホースの規約はそれを遥かに超えて全面的に免責を主張しています。
  • ポイント制度と有効期限:ベストホースではポイント制を採用し、1pt=100円でポイント購入させる仕組みですが、そのポイントには6ヶ月の有効期限があります。退会時には未使用ポイントが消滅するとも規約に記載されています。これも利用者に不利な条項で、早めにポイントを使わせるプレッシャーを与えたり、長期間粘って返金要求されないようにする意図が疑われます。仮に大量のポイントを購入してしまっても、使い切らなければ期限切れで無駄になりますし、退会すれば残りポイントは没収です。まともなサービスなら未使用分の返金や長めの有効期限設定があるはずですが、そのような配慮は皆無です。

このように、ベストホースの利用規約・免責事項は運営側の利益と防御ばかりが優先され、利用者の権利は著しく軽視されています。これら危険な条項が並んでいること自体、同サイトが健全なサービスではなく最初からトラブルやクレームを想定した詐欺的ビジネスであることを示唆していると言えます。利用規約を細かく読まない人も多いですが、だからこそ悪徳業者は都合の良い規約を仕込んでくるので、登録前に確認すべき重要ポイントです。

他の悪徳競馬予想サイトと共通する特徴

ベストホースに見られる特徴は、他の悪質な競馬予想サイトにも共通する点が多々あります。いくつかその典型例を挙げてみましょう。

  • 派手な宣伝と過剰な実績アピール:どの詐欺サイトでも、「高額払い戻し続出!」「業界No.1的中率!」など耳触りの良いキャッチコピーが躍ります。ベストホースも同様に、連日の高額的中報告や「業界古参のプロが情報提供」などと謳っています。根拠のない実績や肩書きを並べ立てるのは、共通した誘引手法です。
  • 複数の予想プランと高額料金:悪徳サイトは無料情報で客を釣った後、「もっと確実に当たる有料情報があります」と複数のコースを提示し、高額な料金を請求します。ベストホースもポイント制による有料情報購入システムを採用しており、おそらく数万円~数十万円する高額プランを用意しているものと推察されます。これは他の詐欺サイトと全く同じ構図で、最初は安価な情報から始まり徐々に高額コースを買わせる流れが定番です。
  • 内部関係者や独自ルート強調:「競馬業界に太いパイプがある」「極秘情報を入手できる」など内部情報の存在をほのめかすのも常套手段です。ベストホースでも「超大物のゴーストライターから特別情報入手」「古強者多数」「関係者情報が強い」などと宣伝していますが、これらも他サイトと瓜二つの文言です。具体的に誰が情報提供者なのかは決して明かさず、想像を掻き立てる表現で期待させる手口は共通しています。
  • サイトデザインの類似:競馬予想詐欺サイトはテンプレート化されたデザインを流用している場合が多く、レイアウトや色使い、用語などに似た傾向があります。例えば、トップページに直近の的中例を羅列する形式、ユーザーの不安を煽って「当サイトにお任せください」と誘導する文章、豪華さを演出するゴールド系の配色など、ベストホースのサイト構成は他の悪徳サイトと酷似しています。一部の画像素材や文言が使い回されているケースもあり、運営グループの繋がりを感じさせます。
  • 共通する運営実態のなさ:これは見抜くのが難しい点ですが、どの悪徳サイトも実体のないペーパーカンパニーであったり、事務所として貸し住所を使っていたりします。問い合わせても返事が来ない、会社登記情報が確認できない、といった点も共通しています。ベストホースも前述の通り会社実態が疑わしく、この点も他の詐欺サイトと同様です。

まとめ

ベストホースは競馬詐欺サイトによく見られる特徴のオンパレードと言えます。過去に同種のサイトで被害に遭った人からすれば、「またこのパターンか」と思うような共通点ばかりでしょう。少しでも「あれ、怪しいかも?」と感じたら、その勘はおそらく当たっています。他の悪徳サイトと瓜二つの手法を取っている時点で非常に黒に近いと判断せざるを得ません。

記事の執筆者
山崎
山崎
管理人
詐欺師、詐欺サイトと完全撲滅を目指す。出会い系詐欺、支援系詐欺、占い詐欺、副業詐欺、競馬・競艇・競輪詐欺、世の中詐欺師だらけです。救済のため、これまで得た知識・情報を発信していきます。

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